こんにちは、株式会社ヨシカワの代表 吉川 力です。
先日はアメリカシカゴで家庭用品の展示会があり、小社もブースを出し、参加してまいりました。
アメリカ内外のお客さまからさまざまな反響、引き合い、継続発注の商談の機会を頂戴し、実りのある展示会でした。
その後、ニューヨークに移動、さまざまなお店を見て回ったり、レストランで食事をとったりしましたが
今回の出張で一番びっくりしたのは、
「アメリカに行ったけれど、これまでで一番、英語をしゃべる必要がなかった」
という事です。
いえ、別に通訳さんを起用したわけではありません。
すべて、スマートフォンのアプリがやってくれるんです。
例えばニューヨーク市内で、行きたいところがあれば「グーグル・マップ」
に、行きたいところを入力すれば、目的地までの行程、どの交通機関を使うべきか、そして所要時間が全部わかってしまいます。
そして食事がしたければ「オープンテーブル」
に登録。滞在先や打ち合わせをしている先から、何時に何人で、何を食べたいと検索すれば、適当な候補がざざっと出てきて、その中から店と時間をクリックすれば、何もしゃべらず、レストランの予約が出来てしまいます。
レストランに入り、メニューが手渡されたら「グーグル翻訳」
を起動。英語の文字にスマホを近づけると、画面の中で瞬く間に日本語に!
一部意味不明なものもありますが、だいたいは理解でき、何を頼んだらいいか、という事で困ったりはしません。
さらに、食事が終わって、ホテルまで帰るのには「ウーバー」
ホテルの所在地を入れて、検索ボタンを押すと、クルマが「勝手に」配車され、目の前に現れ、席に座ると黙っていても届けてくれる。
無論、料金も登録済みのクレジットカードから自動引き落とし、「あまりにも簡単」です。
尚、別にわたし吉川はことさらにスマホ、ネットに詳しい人間ではなく、社会通念上フツーのおじさんです。
それでもこれだけ簡単にできちゃう。
いやぁ、便利だなあ~と思いつつ、一方でハッ!としたのは
「ああ、これで今までのカタチでは無くなってしまう仕事があるなあ」
という事。
例えば、ホテルのコンセルジュさんは、宿泊客に観光案内をしたり、近くのレストランを紹介したり、空港までのタクシーを用意してくれたりが主な仕事ですが、これは先のアプリですべて賄えちゃうわけです。
ニューヨークの街中でタクシーを捕まえ、さてどこまで、という時、住所だけ言ったって連れて行ってくれません。
何番アベニューと何番ストリートの間、とか、角、とか言わなければ通じない。
しかしこれもウーバーで全部解決。既存の流しているだけのタクシーはどうなっちゃうんでしょう?
その他、これまで海外研修、展示会見学、なんて事になると数か月前から地図とガイドブック相手にあれこれと「旅程表」を作ったものですが、これらももはや、それ程の必要はなくなってしまいました。
いやはやおそるべしIOTとインダストリー4.0!
…しかしながら、です。
世の中で言われているようにIOTが既存の仕事を失くしてしまう、と慌てるのは早計です。
今回の経験で、わたしが一番強く思ったのは、
「ああ、これだけ手間がかからないなら、もっと頻繁にアメリカにも、仕事、遊びで行きたいな。次はアレもコレも、これまで見た事のないものを見、行ったことがないところにどんどん行ってみよう」
これでした。
つまり、わたしのみならず、この経験をした人々の移動は今以上に増え、それによって求められるサービスはもっと増え、そこに従事する人の需要も増える、という事ではないでしょうか?
IOTは単なる「ひとべらし」ではなく、これまでの不満・不安を解消し、新しい需要を喚起するチャンスなんだ!
という風に思いました。
わたしたちヨシカワが、これらの技術を用いて、みなさんにどれだけ新しいサービスが提供できるか、するべきか、考えるべきことがものすごく増えた、勉強になる旅でした。
では。