ヨシカワブログ班の松田です。
私が前回テキトーなブログを書いたのは2016年12月、あれから七歳という時間が過ぎてしまった。この七歳、人生において希有な事を否が応でも体験するのである。
まずは喪主、コロナ禍。さらに人類にとって避けては通れない、時間の経過と共に身体に現れる、近くの小さい文字が見えない、見えにくいという現象を体験するのである。
歳を重ねるとゆー事は、様々な体験をする事ではあるが、その対価として自分にとって大切な物を失っていくのである。
ま 勤務先のブログだし、どのみちまともに閲覧している諸氏も希有だろう。徒然なるまま書く事にしよう。前置きが長くなってしまったが、前回2016年のブログは何を書いていたのか?「ホウ~最初に買ったクルマか・・・」。フーム、では今回のネタは、2番目に買ったクルマにまつわる話をしよう。
その前に、諸氏は「子供の頃に憧れたクルマは何であろうか?」。私の場合、KP61スターレット(末期型)なのである。時あたかも1982年(昭和57年)、当時小学校高学年の私は、KP61の素晴らしい演出のTV CMに心を奪われたのである。当時の日本は1980年代、経済が現在よりも実に良く、コンパクトカーのCM如きに、あろう事か贅沢且つ見事な海外ロケを行っていたのである。
また、CMは、当時ラリーの神様と謳われた「オベ アンダーソン」なるドライバーにKP61スターレットを運転させ、「悪魔のはしご段トライアル」を行うのである。それは、つづら折りになった、ノルウェーの悪魔のはしご段と呼ばれるステルビオ峠を、素早いシフトチェンジ、ヒール&トウを駆使し、ドリフトしながら疾走する。というインパクト十分過ぎる内容なのだ。
当時はCGなぞ無く、オベ アンダーソン自らの運転。全て実演。TV画面には高回転(たぶん)を示すタコメーターの針、「ラリーの神様が認めた新型スターレット、悪魔のはしご段に挑戦!(何?ラリーの神様だと!)、これがスーパーレスポンスEFIだ!(ほんとかよ)、咆哮するエンジン音、この猛ダッシュ!さすがコンピュータ制御の急加速だ!(実際はイマイチらしい)」このナレーションと演出に、少年の心はトキメクのである。うっかり興味が出てしまった諸氏は、youtubeで「1982 TOYOTA STARLET Ad」と検索すれば、ズバリのCMが見られるのである。
小学校高学年の私は、このCMを見ると、ひとつの答えが出た。それは「大人になったらスターレットを買おう!」。
それから約10年の時が流れた1993年、社会人になる約5ヶ月前、クルマ雑誌に親父の3番目のマイカーであった、KP42パブリカスターレットセダン(1975年式)が28万円で掲載していた。このパブリカスターレット、実にデザインが良く、お気に入りのクルマなのだ。「よし買おう!」と決断し、店舗に電話するが、数日前に売却されていて購入不能。嗚呼!。
ここでついにというか、やっと、KP61スターレット(末期型)を買うチャンスが到来した。知り合いの自動車整備工場社長にKP61スターレットSi or Sタイプ(末期型)の中古車、できれば1984年式の調査を依頼。モチロン、少年の頃見たCMと同じタイプだ。
ほどなくして社長から電話があった。
「スターレットは約5~6台ほど見つかったケド、どれもドアとリアハッチの下側がサビサビというか、サビで腐っている。最初からこーゆー状態のクルマは、クルマ屋として売られない。諦めてくれ!その代わり、次に出たEP71スターレットなら、そこそこマトモなものがある。こっちにしてもらいたい」。
なんとまー、自動車整備工場の社長がKP61スターレットを諦めろ。という具合だから程度は推して知るべしか・・・断腸の思いで諦めたのである。当時のKP61スターレットは、コストダウンのなのか計画的なのか、防錆加工が適当というか、不完全。さらに、ドア下の水抜き加工も設計不良なのか、水が抜けずに溜まるという構造。どーりで10年経過しないうちに腐るわけだ。現在の私なら、ドア等を交換し、まともな防錆加工を施すのだが・・・
とまあ、紆余曲折あり1993年12月、私は2番目のクルマを手に入れる事になる。それは、平成元年式トヨタEP71スターレット1300 Si Limited。3ドア。諸費用込み30万円。約5年落ち。それまで乗っていた初代ダイハツミラに比べ、エアコン付き、5速、大人4人が乗る事ができ、余裕で高速道路を時速100kmで巡航できるのである。軽自動車のミラとは違う、グロス93馬力のちゃーんとしたクルマに感動したのである。
しかしまー、このEP71スターレット。車体重量が現代の軽自動車より軽い740kg。高回転までストレス無く回るエンジン、素晴らしい加速。キャッチコピー通り「かっとびスターレット」であった。もし、次回ブログを書く機会があったら、チューニング編でもアツク語るか・・・
■番外編
諸氏のなかで「デザインが良い、カッコ良く気に入ったクルマはあるだろうか」。私の場合、いくつかあるが次の2種に絞られる。ま 大概の諸氏は存在すら知らないだろうが・・・
①トヨタ KP42パブリカスターレット セダン/KP47パブリカスターレットクーペ
(販売期間、1973年~1978年)
セダンは親父の3番目のクルマであり、トヨタなのだがトヨタらしくないデザインで、フロントグリルとリアデザインが秀逸なのである。
②トヨタ TE71カローラ セダンGT(初期型)
(販売期間、1979年~1983年)
ファミリーカー「カローラ」の分際で、GTグレードは名機2T-Gエンジンを搭載する、正に羊の皮を被った狼的FRセダン。丸ライト4灯の初期型が実にシブイ、カッコ良い。資金が潤沢なら、実車を手に入れ、後期型4A-Gエンジン、足廻りをAE86用に換装したいところである。
■製品紹介
勤務先のブログであり、且つ老働力を提供し、その対価として賃金を得ている事からクルマだけではなく、一応、勤務先の製品を紹介する必要があるらしい。う~む・・・以前なら、押して野菜を切断するフードプロセッサーがあったが、今は掲載していないからな~。強いて言えば、弊社「翠シリーズ」の茶器。流行に影響されない普遍的な形状なので、飽きずに長い間使用できるかも・・・
それは、弊社「ヨシカワ公式楽天市場店」で販売中。
次回や如何に?